分子栄養学

飲むコラーゲンって意味あるの?ないの?

飲むコラーゲンが意味がない…はもう古い!

「髪の毛食べたら髪が生えるわけじゃないの同じで、コラーゲン食べてもコラーゲンになんてなりません!」と同じように、これまでの医学界ではコラーゲンだけでなくすべてのタンパク質は消化のときに最小単位のアミノ酸まで分解されてしまうのでコラーゲンを摂取しても特に意味はないとされてきました。

でも、事実翌日に肌がツヤツヤになる!!!

それだけでなく、膝が痛いのが良くなる方もいます。医学的には否定されているけれどもきっと何か関連があるに違いないと誰もが薄々思っていたことを、京都大学大学院農学研究科応用生物科学の佐藤健司先生が研究してくださいました

研究の結果、私達が考えているほど食べ物は細かく分解されることはなく、コラーゲンとして機能する形のまま血液中に吸収されることがわかったんです!

最小単位のアミノ酸で吸収されるのは全体の約70%。残りの30%のうち25%は2つのアミノ酸で構成されているジペプチドおよび3つのアミノ酸で構成されているトリペプチドという少し大きなアミノ酸です。

吸収されるだけではなく傷口に使われている

さらに、2016年の形成外科学会で「摂取されたコラーゲンペプチドはジペプチドとして血中に残存し、創傷治癒を促進する」という研究結果がちゃんと発表されています!つまり、飲んだコラーゲンはそのまま体の傷に運ばれてコラーゲンとして利用されていることが研究で証明されています。

飲むコラーゲンには線維芽細胞を増やす効果がある!

コラーゲンを飲むと聞くと、自分のコラーゲンが足りなくなったところに飲んで補っているように聞こえますよね。なんとなく、穴ぼこを外から埋めているようなかんじ。でも実際はそうではなく、コラーゲンを口から摂ると、自分のコラーゲンを増やすために働く自分自身の【線維芽細胞】を増やす作用があるんです!

線維芽細胞とは、美容が好きな方ならおなじみの美容成分ですよね。線維芽細胞とは、肌のハリやツヤや弾力の元になるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を作り出すもととなる細胞のことです。つまり飲むコラーゲンはプルプル肌の材料という意味合いよりも、プルプル肌になりなさいという命令を出す司令塔のような役割なんですね!

飲むコラーゲンが全然効果がなくて意味がなかった人へ

飲むコラーゲン飲んでいたことがあるけれど、肌つやつやになんてなりませんでした。という方もいるかと思います。そういう方はもしかしたら、コラーゲンを作る材料が体に足りていなかったのかもしれません。

コラーゲンを飲むことでお肌をつやつやぷるぷるになるのは、飲んだコラーゲンが線維芽細胞を増やし、その線維芽細胞がヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンを増やしてくれるからです。もしコラーゲンを作る材料が体の中に足りなかったら、ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンを作りたくても作れないため効果を実感できません。

コラーゲンにはビタミンCがマスト

コラーゲンの成分はタンパク質(アミノ酸)ということは有名ですが、実はアミノ酸だけではコラーゲンはできません。タンパク質(アミノ酸)の他にビタミンCが不可欠です。

体を構成する多くのタンパク質とコラーゲンの特徴的な違いは、ヒドロキシプロリンというの特別なアミノ酸を持っているかどうかがキーです。ヒドロキシプロリンはほぼコラーゲンの中にしかありません。コラーゲンにとってマスト成分・ヒドロキシプロリンを作るために必要なのが、ご存知ビタミンC!ビタミンCが不足していると、コラーゲンをコラーゲンたらしめている成分を作ることができません。

コラーゲンには鉄分もマスト

ビタミンCがたっぷりで、ヒドロキシプロリンがたくさん作られていても、コラーゲンの素を支えてくれる土台がないとコラーゲンはきれいな形を保っていられません。その土台となるのが鉄分です。コラーゲンは、ビタミンCで作られた特別なアミノ酸を組み込んだタンパク質が、鉄分の周りにひっついたような形をしています。なんとなくホットドックみたいなイメージですね!

お肌がたるんたるんで乾燥した状態になって困っている女性は、もしかしたら貧血の可能性があります。

残念ながら女性こそ不足する栄養素

男性に比べて女性の方がお肌のつやを気にするのに、悲しいかな女性の方がタンパク質・鉄分は不足しやすいです。

まずタンパク質。昨今の糖質制限ダイエットブームでだいぶ認識が変わってきましたが、「お肉太っちゃうしー」と、カロリーを気にして肉を食べない女性がいます。これは本当にもったいないことです。元来、食事のバランスは炭水化物:タンパク質:脂質が6:2:2がベストと言われていましたが、実はこれに何の根拠もありません。生活習慣病が成人病と呼ばれていたその時代。なんとなく、成人病がなかった昔の人はそういう感じの比率で食事を食べていたから、きっと体にいいんじゃない?というざっくりとした基準でこの黄金バランスは決められました。…この事実を知った時「まじかっ!」と思いましたが、案外医学で信じられていることの中にはこういうざっくりしたこともあります。

実際、炭水化物:タンパク質:脂質が6:2:2のバランスの食事を摂っていると明らかに糖質過多な上にタンパク質不足が起こります。また糖質はお肌を糖化させて活性酸素も作るので、ますます肌のつやには大敵です。

さらに女性には月経があります。月経が開始するまでちょっとずつしてきた鉄分貯金は、よほど気をつけている人でない限り、月経が始まったときから常に貯金を切り崩している状態になります。ちょうど30代前後でお肌の不調が加速度的に増えるのは、ちょうど鉄分貯金が限界を迎える方が多いからかもしれません。

まとめ 飲むコラーゲンに意味がないのではなく効果を出す方法がまちがっているだけ

飲むコラーゲンは、体の中でヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンを作る線維芽細胞を活発にする作用があります。そのため、飲むコラーゲンには意味があります。しかし、ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンを作る材料が足りていない人が圧倒的に多いのが現状です。コラーゲン=肌だけのような気がしていますが、血管や軟骨といった体の中にある多くの臓器にもコラーゲンは関係しています。

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