分子栄養学

ミネラル吸収には胃酸が大事!

【ミネラル】と聞いただけでポカーンとしてしまう方も多いと思いますが、ミネラルは健康な体を維持するためにはなくてはならない栄養素です。

今文字を読めているのも、スマホを触る指を動かせるのも、ちなみに憎きお腹の肉を減らすのも、全てミネラルを中心とした酵素の働きがあってこそ!そんな大事なミネラルの吸収には胃酸がとっても大切です。今日は胃酸とミネラルの関係についてお話したいと思います!

ミネラルはイオン化しないと吸収できない

今、イオン化と聞いただけで

「もう嫌いな感じがします。さよなら。」

と速攻で拒否反応を示されそうですが、最初は私もそうでした!そんな私が理解できたので、きっとあなたはもっとすんなり理解できるはずです(笑)。イオン化をすごく簡単にいうと

イオン化とは

水に溶ける形になること

です。

水に溶けていないものは、時間が経つと下の方に溜まってきますよね。でも水に溶けると下には沈んできません。このように水と一体になった形にならないとミネラルは体に入っていきません。

水に溶けるって?

ミネラルが水に溶けるというのは、ミネラル成分がH2Oの弱ぁぁぁあい力にじわじわ引っ張られて、H2Oの中でプカプカしている状態のことです。電気的に引っ張られたりくっついたりしてH2Oの中を漂うことができます。これが、【溶ける】ってこと。

もしミネラル自身にH2Oと引っ張ったりくっついたりする電気的な力がなかったり、ミネラルが大きくて重すぎて、H2Oが引っ張る力よりも下に沈む力の方が強かったら、どんどんと底にたまります。これは【溶けていない】という状態です。つまり水に溶けるためには、ミネラルが小さい形で、電気的な力を帯びる必要があります。

水に溶けるのは簡単ではない

全てのミネラルが水に入れたら即イオン化できる(つまり水に溶ける)わけではなく、別の化学物質と反応して初めてイオン化できる(つまり水に溶ける)ミネラルもあります。

イオンへのなりやすさは種類によって違う

イオンになりやすい(つまり水に溶けやすい)ミネラルの順番は既に解明されています。それはイオン化傾向と呼ばれるもので、高校化学で習うそうです(私の記憶にはございませんが)。

http://tabimikami.jugem.jp/?eid=126

上の図をご覧になるとわかるように、Naナトリウム以降の、Mgマグネシウム、Zn亜鉛、Fe鉄は冷水ではイオン化せず、熱水や高温の水蒸気と反応して初めてイオン化する(つまり水に溶ける)ことができるミネラルです。

体で高温の水蒸気作るの難しくない?!

ということで、体は多くのミネラルをイオン化できる【酸】を使って、ミネラルを水に溶かす方法を編み出します。それが、胃酸です。

酸の中でも塩酸が強い

胃酸の主成分は塩化カリウム、塩化ナトリウム、そして塩酸なのですが、

塩酸は他に比べて圧倒的に酸度が強いです。

普通の酸が「水素イオンいかがです?」とお渡しして反応を起こすのに対して、塩酸は

「オラオラァ!水素イオンをとにかく受け取れやコラァ!」

という感じ。強制力が強いですね。この強制力が、頑ななミネラル達を強制的にイオン化して水に溶かして、体に吸収させるんですよ。

このようにして、私たちの体は冷水にも溶けることができるKカリウム、Caカルシウム、Naナトリウムだけでなく、通常水に溶けないMgマグネシウム、Zn亜鉛、Fe鉄も胃酸を使ってイオン化して(つまり水に溶かして)使えるようになったんですよ。つまり

胃酸が大事!ということです。

体は本当によくできている

水でも簡単に溶けて体にとりいれやすいKカリウム、Caカルシウム、Naナトリウムは、体の中で生命維持の根幹を担うミネラルです。この3つが足りないor多すぎると生物は死んでしまいます。逆に、これらが水でも簡単に溶けて体に取り入れやすいからこそ、生命維持の根幹にして私たちは進化をしたと考えた方がしっくりきますね!

さぁ胃酸を出しましょう!

胃酸を出すための簡単な方法は、食べ物を工夫することです。胃酸が出やすい食べ物は

香辛料・酸味の強いもの

カフェイン・アルコール

炭酸飲料

などが挙げられます。しかしカフェインやアルコールは他の問題点が出てくるのでお勧めできません。この中では特に、酸味の強いものがお勧めですね。

クエン酸で効果倍増

酸っぱい梅干し&レモン。それらの酸っぱさの原因であるクエン酸は、キレート作用といって、ミネラルを吸収しやすい形に包み込む作用があります。つまり、胃酸分泌が促進されてミネラルがイオン化した(水に溶けた)状態になるだけでなく、さらに吸収しやすい形にしてくれます。

最後に

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