分子栄養学

マスクで肌の潤いが無くなった!どうしたらいいでしょうか!?

マスクで肌が乾燥するメカニズム

どうしてマスクで肌が乾燥するのかを簡単におさらいしておきましょう。マスクで肌が乾燥するのは、マスクの物理的な刺激で肌が傷ついてしまうため。つまり

肌のバリア機能の限界を超えているからです。

美人女性

肌のバリア機能というと、外界からの異物や菌から身体を守るためのバリアを想像しますが、肌は人と外界を区別する大事な臓器。体の中の水が外に出ていくことだけでなく、外の水が中に容易に入らないようにバリアすることも大切な働きです。実際、肌の水バリア機能は非常に優れていて、

同じ厚みのプラスチックと同程度、水を通さない性能をもっています。

バリア機能が落ちると、バリア機能の落ちた部分から水分の蒸発がどんどん進んでいきます。そして潤いが減るというメカニズムです。そう、肌の潤いを保つために最も重要なのは、肌のバリア機能を維持させることです。そのためマスクでバリア機能が破壊されたお肌はどうしても潤いが保ちにくくなってしまいます。

肌の潤いを取り戻すために

重要なのはバリア機能を維持させることといいましたが

私たちは日常的に肌のバリアを破壊しています。

例えば外気に触れたり、洗顔をしたりというのも含まれます。そんな些細なことで傷つきながらも、肌のバリア機能は自動的に修復するメカニズムが働くのでを繰り返し元のバリアに戻ることができます。ウルウルの肌、トラブルのない肌を保つのに重要なのは、今の状態を保つことではありません。日常的に壊れるのも仕方ない。最も大事なのは

バリア機能の修復をいかに早めるか、です。

バリア機能回復の化粧品はアリ?

セラミドだけでなく、コラーゲンだったり、EGFだったり、肝細胞だったり、ラメラ顆粒だったり肌には●●がいいんですか?系の質問はたくさん受けます。確かにその成分は悪くないです!でも、肌のトラブルを解消させるためにその選択は正解ではありません!

一部の成分を足すだけではダメ

バリア機能を修復させるために、セラミドだけを足しても不十分です。

バリア機能が働くのは、車に例えるなら【走行する】ということ。

セラミドやラメラは【車の各パーツ】です。

車はタイヤ、ガソリン、ハンドル…そのほかにもバッテリー、エンジン、それらを繋ぐ管など…たくさんの部品が寄せ集まっていますが、一部のパーツが大量にあっても車は走行することはできません。エンジンをつけてから全てのパーツが協力しあい、強調しあって車は走行しはじめます。一つ一つのパーツはなくてはならないけれど、一つだけあっても車が動き出すことはありません。パーツは確かに肌のバリア機能を正常に働かせるのに大切なものですが、あくまでパーツ。ほんの一部分を補う化粧品ケアではバリア機能を正常に保つためには不十分です。(バリア機能を保つためのパーツの細かい説明は別のブログでご紹介します)

バリア機能が動くために必要なこと

肌のバリア機能を保つために必要なパーツを知っている人は多いですが、肌のバリア機能を保つために必要な本質を知っている人は少ないです。その必要な本質が何なのかは、すでに研究によって明らかにされています。肌のバリア機能を保つために必要なことは

肌の表面と内側の電位差を常に作ることです。

…はぁ( ´Д`)?

と思った方も諦めずに是非続きを読んでくださいね(笑)

健康な皮膚の表面と裏側とでは常にマイナス数十mVの電位差が存在しています。肌のバリア機能がなかなか修復されないアトピー肌にはこの電位差がほとんどありません。実際、マイナス0.5ボルトの電圧を与えた場所では、バリア機能の回復が早まったという研究論文があります。この電位差こそがバリア機能を維持する根幹です。では何が皮膚内外の電位差を作っているかというと

カルシウムイオンとマグネシウムイオンです。

カルシウムとマグネシウムが電位差をしっかり保つことで、ラメラ顆粒からの脂質の分泌も促進されます。はじめてバリア機能を保つために必要な【もの】が作り出され、働き始めるのです。

トラブル知らずのお肌レシピ

さてここであなたの気になる本題。肌の内外の電位差を高めるためには一体何をすればいいのでしょうか?

レシピ① エプソムソルト風呂

エプソムソルト風呂とはマグネシウム風呂のことです。

実はこれが一番手っ取り早くて一番効果のある方法です。

肌にはいろいろなイオンが存在しますが、肌の電位差を発生させるために不可欠なのはマグネシウムイオンです。マグネシウムイオンとカルシウムイオンのモル濃度が同程度のとき、肌の回復力が最も高いという論文があります。またアトピー肌のようにバリア機能が脆弱な方がマグネシウム添加風呂に入り続けるとバリア機能が正常に近づき、症状が緩和するという発表もあります。

マグネシウムとは主に海藻類に多く含まれるミネラルで、体内の酵素の中心活性にもなる重要なミネラルです。しかし、残念ながら現代人にはほぼ足りていないミネラルだと言われています。皮膚はおおよそ3kgもある巨大な臓器で、重さだけ比較すると脳や肝臓の倍もあります。その巨大な臓器の隅々にまでマグネシウムを行き渡らせることができていない栄養状態の人がとても多いです。

日頃から海藻(わかめ、昆布、もずく)を毎日食べるのも効果的ですが、腸からの吸収には限界があります。そのため皮膚に直接マグネシウムを届けることのできるエプソムソルト風呂はとても効率的です。

レシピ② 電位治療器を毎日使う

これは特殊なことなのでできる人が少ないですが、電位治療器で睡眠中に電位を体に注ぎ続けながら寝るのも理論上効果的です。外部からe-を注ぎ続けることで身体中の至る所で電位の差を発生させています。(電位治療器についてはまた後日違うブログにてご紹介します)

レシピ③ とにかく早く寝る

電位治療器を持っていないという人でも簡単に細胞一つ一つの電位の差を作ることができるのが睡眠を取ることだと言われています。宇宙物理学では常識なのだそうですが、太陽フレアから発生した大量のe-は、毎日地球の裏側に滞留するそうで、寝ることで無駄な活動を止めて、電位の補充に専念すると全身のあらゆる部位で電位差が高まるそうです。(私は宇宙物理学は得意ではないですが、元東大教授の山井昇先生曰く、常識中の常識だそうですお恥ずかしや。)

レシピ④ トラネキサム酸溶液を塗る

肌のバリア機能を壊した後トラネキサム酸溶液を肌に塗ると、水だけを塗った場合よりはるかにバリア機能の回復が早まるという論文があります。なので基礎化粧品でトラネキサム酸入りのものを選ぶのも一つの手です。トラネキサム酸は別称t-4-アミノメチル-シクロヘキサンカルボン酸。美白作用をもつ医薬部外品の有効成分として2002年に承認された薬品です。美白にもなれるし肌のトラブルも解消するなんていいことづくし!

ちなみに、マグネシウムイオンを皮膚に塗るとバリア機能の回復が早くなるという論文もあります。顔だけのことを考えたらレシピ④のトラネキサム酸もおすすめですが、レシピ①のエプソムソルトの方が遥かにお安く、しかも全身ケアできるので、私はエプソムソルトをお勧めしています。

まとめ

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