目次
食品の安全にこだわる人にとって
遺伝子組み換え植物原料を使っているかどうかは
気になるところですよね。
私たち消費者にとって
遺伝子組み換えの植物を使っているかどうかを
判断するための唯一のヒントは
食品表示の部分です。
![40代女性](https://nagalife.com/wp-content/uploads/2021/03/40代女性5.jpg)
普段添加物は全く気にしていない人も
なんとなく遺伝子組み替えのものは避けている
そんな人も中にはちらほら。
そんな
お馴染みの表示なのにも関わらず
その表示がなくなるらしいのです!
どうして表示がなくなっちゃうの?
これを知るために大事な大前提をお伝えします。
実は日本の食品表示のルールは
世界に比べてゆるゆるです。
![](https://nagalife.com/wp-content/uploads/2021/10/shutterstock_765350173-1024x512.jpg)
植物原料の加工品の表示はどうだろう?
![](https://nagalife.com/wp-content/uploads/2021/10/shutterstock_1212903172.jpg)
植物原料というのは
ビールのコーンスターチや植物油のような
原材料の姿形が全くわからない原料のことです。
日本でもたくさん使われていますが
残念ながら日本だと、
遺伝子組み換え植物を使用した植物原料については
遺伝子組み替え表示義務自体がありません。
![ブイシマン](https://nagalife.com/wp-content/uploads/2022/03/443-e1647997752643.jpg)
植物加工食品の表示はどうだろう!?
![](https://nagalife.com/wp-content/uploads/2021/10/shutterstock_1714216792.jpg)
![ブイシマン](https://nagalife.com/wp-content/uploads/2022/03/443-e1647997752643.jpg)
「遺伝子組み替えでない」という表示は
植物加工食品の裏面によく記載されてました。
今回、この表示が撲滅してしまうのです。
表示がなくなった経緯
ある大規模大豆業者さんが
遺伝子を組み替え大豆 と
組み換えていない大豆
どちらも生産しているとして
遺伝子組み替え用と
そうでないもの用に
収穫から選別までに
使用する機械や場所を
100%分けることは難しいです。
現実
同じ機械を使って収穫・選別をします。
そうするとほんの少しだけ混じってしまうことがあります。
![](https://nagalife.com/wp-content/uploads/2021/10/shutterstock_1662485788.jpg)
そのことを
【意図せざる混入率】といいますが、
この基準が日本は諸外国に比べてとてもゆるいです。
最も厳しいEUで0.9%未満。
韓国でさえ3%なのに、
なんと日本は5%までOKです。
つまり現状の日本は
20粒の大豆のうち
1粒は遺伝子組み換え大豆を使っていても
問題ないというレベルの基準値です。
![40代女性](https://nagalife.com/wp-content/uploads/2021/03/40代女性6.jpg)
![ブイシマン](https://nagalife.com/wp-content/uploads/2021/10/ブイシマン1.jpg)
厳しすぎて逆に困った!
食品の安全基準に関する検討会にて
「あんたらそんなにうるさいなら厳しくしようじゃないか!」
ということで、
なんとEUの0.9%以下よりも
さらに厳しい【不検出】まで
基準が引き下がります。
もう一粒の遺伝子組み換え大豆の混入も
絶対にゆるさんぞ!!ということです!
![40代女性](https://nagalife.com/wp-content/uploads/2021/03/40代女性7.jpg)
![ブイシマン](https://nagalife.com/wp-content/uploads/2021/10/ブイシマンバツ.jpg)
不検出ではないと
(遺伝子組み換えでない)と書けないということは
(遺伝子組み換えでない)と記載しているのに
意図せざる混入によって
0.00000000001%でも
遺伝子組み替えのものが混入していた場合には
違反表示で罪に問われてしまいます。
![](https://nagalife.com/wp-content/uploads/2021/10/shutterstock_1332331265.jpg)
せっかく高い原材料費を払って
遺伝子組み換えでない材料を輸入しても
意図せずして1粒でも遺伝子組み換え大豆が混入してした場合
食品の表示違反になります。
基準が厳しいEUですら0.9%を認めているのに
不検出はかなり高いハードルです。
というか、不可能のレベルです。
つまり、恐ろしくて(遺伝子組み換えでない)と記載ができないのです。
遺伝子組み替えている大豆を使った商品でも
遺伝子組み替えに気を使っている商品でも
区別した表記ができないのなら
遺伝子組み替えてる大豆を使おうという
業者さんが出てもおかしくないですよね。
だって、そっちの方が
製造コストが安いし。
2023年4月1日から新ルール
表示のルールの変更は
2023年4月1日に施行されます。
以降は欄外に
【主成分の大豆は遺伝子組み換えのものと分けて管理したものを使用しています】
のような文章が入ります。
こうやって
遺伝子を組み替えていない大豆を選択したいユーザーは
選択するためのよりどころがなくなるのです。
![40代女性](https://nagalife.com/wp-content/uploads/2021/03/40代女性9.jpg)
![ブイシマン](https://nagalife.com/wp-content/uploads/2021/10/無題496.jpg)