分子栄養学

コーヒー

コーヒー好きはお疲れ体質にご用心

コーヒーが好きな人、多いですよね。家電量販店のコーヒーメーカーコーナーは年々充実。一流ホテルのお部屋にも必ずと言って良いほどバリスタマシンが置かれています。そう、それは

至極の【一杯】を作り出すためのマシーン

しかし、もしかして、コーヒーをがぶがぶと【いっぱい】飲んでいませんか?同じ読み方でも意味が全く変わってきてしまいます。今日はそんなコーヒーについてのお話です。

コーヒーの効果

世界中で愛されるコーヒーですが、コーヒーには非常に良い国がたくさん論文上報告されています。コーヒーに含まれているカフェインは、中枢神経系を刺激します。その中でも交感神経を興奮させて

目を覚まさせたり

やる気を出させたり

そんな効果が認められています。さらに、ダイエットをしたい人に朗報なのが

脂肪を燃やす効果がある

ことをわかっています。これだけいくと、いいことずくめな気がしますよね。でもこれは、あくまで一時的・短期的に使うのであればの話。短期的には体に良い効果が多いですが、長期的または大量に摂るのは害になることがあります。

コーヒーを勧めない理由

コーヒー

コーヒー含まれるカフェインにははっきりと効果が認められていて、医薬品として一般販売の風邪薬にも入っています。つまりカフェインは、よく耳にするお馴染みの成分ですが、サプリメントなどに含まれるただの成分と違い

はっきりと、薬物です。

長期コーヒーのトラブル

どうしてこんなトラブルが起こるの?

これらのトラブルの主たる原因は

ミトコンドリアのエネルギー回路が

うまく動かなくなることです。

ミトコンドリア

ミトコンドリアとは、簡単に言うとエネルギー工場です。私たちの体はミトコンドリアがエネルギーを作ることで初めて動いています。エネルギーというのは、脂質、タンパク質、糖質を食べただけでは生まれません。そこにたくさんの酵素や栄養素が関わって初めて生み出すことができます。その中でも

ビタミンB群、鉄分、マグネシウム

3つがものすごく重要な働きをします。コーヒーは、3つともに影響を与えるので大問題!

コーヒー飲むと鉄分不足になる

コーヒーに含まれるクロロゲン酸やタンニンは、ミネラルに結合してしまって

ミネラルの吸収を邪魔します。

その中でも鉄は特に吸収をコーヒーに邪魔されてしまいます。

鉄分不足の影響は全身に

鉄分は化学的に反応性がいいので、体の中でよく使われるミネラルです。私たちの体の中には約3000から4000mgの鉄がありますが

体の鉄分の60%を

赤血球のヘモグロビンが使っています。

残りのうち30%が貯蔵鉄といって、いざと言う時のために体に蓄えられている鉄分になります。赤血球に含まれるヘモグロビンの働きは、皆さんご存知かとは思いますが

酸素を全身に運ぶ仕事をしています。

残りのうち30%が貯蔵鉄といって、いざと言う時のために体に蓄えられている鉄分になります。酸素を運ぶのはとても大切なお仕事です。なぜなら

ミトコンドリアは

酸素がないとエネルギーを作れないから!

ミトコンドリアの仕事のためには鉄分が絶対必要なのに、鉄分の吸収がコーヒーで邪魔されているならば、ミトコンドリアの機能が低下しても当然ですよね。ミトコンドリアの機能が落ちてわかりやすいのが

とにかく疲れやすくなること

です。(エネルギー産生に関わる部分なので、その他すべての体の機能に関係してきます。)

鉄分不足は肌艶にも影響

美人女性

鉄分はコラーゲンの主軸になるミネラルです。鉄分の棒にアミノ酸が巻き付き、2つをくっつけているのがビタミンC。なので

鉄分がないとコラーゲンが作れません。

エネルギーもなくて、コラーゲンもない。そうなったらお肌がカサカサになったり、爪が割れたり、髪の毛が抜けやすくなるのもわかりますよね。

コーヒーを飲むとマグネシウム不足になる

全身のいたるところで大活躍の大切なマグネシウムですが、コーヒーを飲むと、コーヒーの対処で手一杯で全身で働くことができなくなってしまいます。コーヒーの中に含まれるクロロゲン酸とカフェ酸を分解するためにはCOMT(こむと)と呼ばれる酵素が必要です。

COMT(こむと)は

マグネシウムがないと働けません。

ミトコンドリアや他の酵素でも使いたいマグネシウムなのに、コーヒーの成分の分解の方で大忙しになってしまいます。そもそも現代人はマグネシウムが全然足りません。それなのにコーヒーのの対処で大忙しなんですから、ミトコンドリアが動くわけないですよね!これもとにかく疲れやすいという原因になります。さらに

コーヒーを飲むと

マグネシウムの尿中排泄が高まる

という発表もあります。これはカフェインによる利尿作用の結果だと推察されます。

便秘によってビタミンB群が低下

カフェインは中枢神経系を刺激するので、交感神経と副交感神経どちらも刺激すると言われてます。そのためカフェインの副交感神経刺激によってリラックス効果をもたらし、便通が改善すると言うネット記事もあります。しかしこれは短期的な話。長期的な話をすると、

便秘体質になる可能性の方が高いです。

便秘になるメカニズム

先ほど出てきたCOMT(こむと)は、クロロゲン酸とカフェ酸というコーヒーに含まれる成分を分解するためだけにあるのではなく

COMT(こむと)は脳に作用する

いろいろな成分を分解するのに役立ちます。

その代表が、アドレナリンとノルアドレナリンです。

アドレナリンとノルアドレナリン。この2つが分解できないということは、イラっとすることにも悲しいことにも過剰に反応する人になってしまいます。ちょっとしたことでかっと怒って声を荒らげるのに、その後に「どうしてあんなこと言ってしまったんだろう。あの人はどう思ってるだろう。もう心配で心配で仕方がない。」と1人悶々と悩んだりします。

こういう、交感神経が優位な状態は、一般的には

腸の蠕動運動を止めます。

そして便秘体質になります。

コーヒーにはマグネシウムが豊富に含まれているので、便秘解消にいいものと思っている人がいるかもしれませんが、それは毎日下剤を使って便を出しているようなもの。自然な自分のバイオリズムが崩されていることには変わりないのですよ。

腸が荒れるとB群がへ減る

腸管内に便が溜まると、腸環境は悪化します。腸環境が悪化すると善玉菌が減るため

善玉菌が作り出すビタミンB群が減ります。

ビタミンB群はエネルギーの代謝を回すのに必要不可欠なビタミンの集まりです。それだけでなく、幸せホルモン・セロトニンだったり、やる気ホルモン・ドーパミンだったり、おやすみホルモン・メラトニンが作られる際にもビタミンB群は必須。なので

ビタミンB群が減ると

やる気もハッピーも眠りもトラブルが起こる

ことになります。怖いですね!

コーヒーをやめるには

カフェインには中毒性があるため、特に気に留めなければ止めない人の方が多いです。でも今回カフェインの問題点を知ったからにはきっとコーヒーを止めようと思ったのではないでしょか?

しっかりカフェイン漬けになっている人が突然飲むのをやめた時、しっかり副作用が出てきます。有名なのは頭痛です。おおよそカフェイン摂取をやめて2日がピーク。ファスティングをしたときに頭痛がするのは好転反応だという投稿をよく見かけますが、それは単にカフェインを取るのをやめた後の離脱症状のためです。一気に無理せずに、2週間程度の時間をかけて、徐々にカフェインを止めていくと頭痛を起こさずにカフェイン中毒を抜けることができます。

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